まず、スポンサーになってくれるクラブを

要項は、YCE(ユースキャンプ及び交換)に参加するには、スポンサーになってくれるクラブが必要で、まずは住んでいる地域のライオンズクラブに連絡してほしいと案内しています。願書を出す前に、クラブの会長、幹事、YCE委員長が予備選考を行い、クラブの理事会の承認を経て、地区へ書類を出すという流れです。

出す書類は4つでした。クラブが書くスポンサークラブの申込書と予備選考の書類、本人が自分で署名する派遣生の願書、そして「YCE派遣生を希望して」という題の作文です。作文は日本語で、A4の原稿用紙に800字ほど、本人が書いたものに限るとされています。

英語で過ごすプログラムに応募するのに、作文は日本語で書く。ここからは、英語の力とは別に、なぜ行きたいのかを自分の言葉で伝えられるかが見られているのだろう、ということが伺えます。

1月21日、午後の選考

選考は2024年1月21日の日曜日、福岡サンパレスの会議室で行われました。受付は午後1時、試験は1時半から4時までです。内容は、英語の聞き取りテスト、英会話のテスト、地区のYCE委員長と委員による面接の3つでした。結果はテストから2週間以内にスポンサークラブの会長に届き、合格した人が「派遣候補生」になります。

候補生になってからの5回

候補生になっても、まだ派遣が決まったわけではありません。4月21日、5月12日、6月2日、6月16日、7月7日の5回、地区のYCE委員会が開くオリエンテーションに出席します。そして最後の審査で適格と認められた人を、ガバナーが派遣生として承認します。

オリエンテーションには必ず出席することが求められ、病気や学校の都合で休むときは、医師の診断書か学校長の証明を添えて、前もって届け出ることになっていました。選考で英語の成績が十分でなかった人は、英語の教育機関で勉強して、中間テストに合格することも求められています。

1月の選考から7月の出発まで、およそ半年。選考の1日より、そのあとの準備の時間のほうがずっと長いのです。

行き先と費用

派遣先として挙げられていたのは、アメリカ、クロアチア、トルコ、オーストリア、シンガポールなどで、どれも約4週間、2024年7月下旬に出発する予定でした。希望する地域に必ず行けるとは限らず、受け入れる国や窓口の複合地区と相談して決まる、と書かれています。

派遣生が負担する旅費とお小遣いは、行き先などによって約10万円から30万円で、ほかにユニフォーム代なども必要でした。スポンサークラブも、候補生1人につき5万円を、オリエンテーションなどの費用として納めることになっています。

応募できる人と、帰ってきてからのこと

応募できるのは、出発の日に16歳から21歳の人で、ヨーロッパへの派遣は17歳から21歳まででした。健康で、外国での暮らしに困らない程度に、原則として英語で会話ができることが条件です。国際ユースキャンプに参加する人は、英会話が特に優れていることが求められました。スポンサークラブを代表する親善大使にふさわしい、明るく人と関わるのが好きな性格であることも挙げられています。

要項でとくに目を引くのは、帰国したあとの決まりです。派遣生は帰ってくると、自動的に3年間「YCE-OB会員」となり、地区のYCEの活動や、後輩の指導に協力することになっています。

行って終わりではなく、次の人を送り出す側に回るところまでが、ひとつながりの経験として考えられていることが伺えます。

もしあなたが高校生なら

もしあなたが高校生で、次の夏の派遣を考えているなら、この要項から分かるのは「夏の派遣は、前の年の夏から秋に募集が始まっている」ということです。2024年夏の募集は2023年8月に始まり、年末で締め切られていました。気になったら、秋のうちに近くのライオンズクラブに相談しておくと、準備に余裕を持てます。

ただし、ここで紹介した日程や費用は2024年夏のものです。地区やその年によって変わるので、最新の募集は地元のクラブや地区に確認してください。

補足

  1. この要項は、北九州小文字ライオンズクラブの事務局が置かれている会社のブログに掲載されたものです。
  2. 応募資格には、このほかにも年齢に見合ったマナーや、ルールを守ることなどの項目があります。全文は元の要項で確認できます。

※募集の時期や条件は年によって変わります。最新の情報は、地元のライオンズクラブや地区に確認してください。

あわせて読みたい

応募の流れは日本からYCEへ、どう応募する?に、選考と出発前の集まりは選考とオリエンテーションにまとめています。同じ337-A地区から2024年夏に派遣された学生の声は、シンガポールへ、夏の2週間などで読めます。