足もとに広がる干潟と、潮のにおい。2026年夏、ドイツ北部の北海沿いで、世界から集まった若者たちが港町を巡るユースキャンプが開かれました。名前は International Lions Youth Camp North Sea。副題には「友情でつながる(Connected by Friendship)」とありました。

ベルギーのYCE案内 は、この地域の海を「ただの水ではなく、暮らしとエネルギー、発見のもと」と紹介しています。観光や世界との貿易、再生可能エネルギー、海の研究、そして海の幸。そのすべてが波のリズムでつながる土地で、人が海とどう暮らしているかを見て歩く旅でした。

ブレーマーハーフェンの港の埠頭で、うちわと飲み物を手に交換留学生を案内する日本人の女性。コンテナクレーンと赤レンガの倉庫がぼんやり見える真夏の昼
写真はイメージです

北海の港町を巡った、9日間のキャンプ

舞台はブレーマーハーフェン、クックスハーフェン、ブレーメンの三つの町です。ドイツのライオンズでニーダーザクセン州とブレーメンを受け持つ District 111-NB が、地元で迎える側を担いました。

ベルギーの案内によると、本キャンプは2026年8月1日から9日まで。そのあと8月10日から16日までは、ホストファミリーの家で過ごす日程でした。当時の対象年齢は 16〜19歳、共通語は英語、参加費は0ユーロと案内されていました。

ドイツのライオンズは、毎年およそ200人の海外の若者を各地のキャンプに迎えている、と 受入案内 は伝えています。ドイツ全体では16〜21歳と説明していて、キャンプや年によって年齢の書き方は違います。日本からの条件も国ごとに異なるので、応募ガイド で流れを確かめてください。

干潟の海底を歩き、気候帯を旅する

いちばん北海らしい体験は、ユネスコの世界自然遺産に登録されているワッデン海でした。潮が引いたあとの海底にそのまま足を踏み入れ、隠れた生きものを探す活動が案内されていました。

ワッデン海の干潟で、青いネームプレートを下げた3人が湿った砂の上に立つ真夏の昼。潮だまりと地平線が広がる
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ブレーマーハーフェンでは、気候をテーマにした展示館「クリマハウス(Klimahaus Bremerhaven)」を訪ねます。熱帯の暑さから極地の寒さまで、地球の気候帯を順に旅していく施設です。干潟で生きものに触れた足で、地球全体の気候を体で感じる流れになっていました。

港町のブレーマーハーフェンとクックスハーフェンでは、にぎやかな港を見ながら、海が技術の進歩や貿易をどう動かしているかを学ぶ時間もありました。

ブレーメンの音楽隊に会いに行く日

歴史あるハンザ都市ブレーメンも、旅の目的地の一つでした。海とともに栄えた古い町並みを歩き、童話で知られる「ブレーメンの音楽隊」の像に会いに行きます。

ブレーメン旧市街の石畳と赤いレンガの町並みの前で、交換留学生を案内する日本人の女性。真夏の昼のスナップ
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港の大きな景色と、石畳の旧市街。同じ一週間の中に、働く海と、物語の町の両方が入っていたのが、このキャンプの組み立てでした。

水辺の活動と、相部屋の毎日

案内には、水を使ったアクティビティや屋外の活動も並んでいました。創作の課題やゲーム、文化交流にチームで取り組み、のんびり過ごす時間や笑い合う時間もたっぷりある、と説明されています。

水辺の埠頭で、ペットボトルを手に交換留学生を案内する日本人の女性。真夏の昼
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宿はユースホステルで、4〜6人 の相部屋です。食事にはビーガン向けの選択肢も用意されていました。世界のあちこちから来た同世代と同じ部屋で寝起きし、翌日の予定を確かめ合う。そうした小さなやりとりの積み重ねが、副題の「友情でつながる」を形にしていたのでしょう。

地元のライオンズクラブのメンバーと会い、チームで奉仕に取り組むことが地域をどう変えるのかに触れる場面もありました。

キャンプのあとに、家庭の一週間

2026年の日程で目を引くのは、キャンプが先で、ホストファミリー滞在があとに来る順番です。8月10日からの一週間は、北ドイツの家庭で、いつもの食卓や家族の用事に加わって過ごしました。

北ドイツのホストファミリーの食卓で過ごす日本人の女性。真夏の昼の室内
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キャンプで英語のやりとりや相部屋の生活に慣れてから家庭に入るので、初めて海外の家に泊まる人でも、少し肩の力を抜いて迎えられたことが伺えます。

もしあなたが参加を考える学生なら、ホスト宅では好き嫌いや一日の過ごし方を早めにやさしく伝えておくと、あとの毎日が楽になります。家庭での過ごし方は、ホストファミリーの案内 も参考になります。

2027年の案内に見る、このキャンプの続き

このキャンプは2027年も続く予定で、キャンプ公式 には2027年版の案内が出ています。そちらでは、最初にホストファミリー(2027年7月29日〜8月5日)、続いてキャンプ(8月6日〜15日)という順番に変わり、対象は18〜21歳、定員16名、参加費100ユーロとなっています。

シュターデ旧市街の石畳で交換留学生を案内する日本人の女性。真夏の昼
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2027年の案内では、ブレーマーハーフェンに加えて、歴史あるハンザ都市シュターデにも拠点を置く「二つの拠点」の旅になります。果物の産地アルテス・ラントや、移民の歴史を伝える施設、ハンブルクへの訪問も加わっています。航空宇宙や食、人工知能に取り組む企業や研究機関を訪ねる計画も挙がっています。

年ごとに内容は変わっても、海を入り口に人や仕事、未来とのつながりを見るという軸は、2026年から変わっていないことが伺えます。

参加者には、自分の国を紹介する発表の準備も求められています。小さな国旗と、名所・風景・料理の写真3枚、好きな料理や郷土料理のレシピを持ってくるよう案内があり、みんなに料理をふるまう機会があるかもしれない、とも書かれています。

ライオンズクラブのメンバーとして学べること

ライオンズクラブのメンバーとしてこのキャンプから学べるのは、地域の「当たり前」をそのままプログラムにする発想です。港、干潟、気候の展示館、ハンザ都市。地元の人にとって見慣れた場所が、海外の若者には「海が世界とつながっている」ことを伝える教材になっていました。

港の広場でうちわと飲み物を手に交換留学生を案内する日本人の女性。真夏の昼
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District 111-NB は、ニーダーザクセンとブレーメンで62のクラブが活動する地区です。今期の地区の方針には「ともに、国境を越えて(gemeinsam – grenzenlos)」という言葉が掲げられ、国際理解と国際的な青少年交流に力を入れるとしています。地元クラブのメンバーが参加者と直接会う時間を組み込んでいたのも、その考え方と重なります。

キャンプとホスト滞在の順番を年ごとに見直している点も参考になります。日本で受け入れを考えるクラブにとっても、どの順番なら若者が安心して家庭に入れるかを話し合うきっかけになりそうです。

家族で話しておきたいこと

日本のリビングで両親とユースキャンプについて話す高校生の娘。真夏の昼
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よくある質問

Q. いつ開かれましたか?

A. ベルギーのYCE案内によると、本キャンプは2026年8月1日から9日まで、その後のホストファミリー滞在は8月10日から16日まででした。

Q. どこを巡るキャンプでしたか?

A. 北海に面したブレーマーハーフェンとクックスハーフェン、ハンザ都市ブレーメンが舞台でした。ワッデン海の干潟や、ブレーマーハーフェンの気候をテーマにした展示館も訪ねる内容でした。

Q. 何歳向けで、参加費はいくらでしたか?

A. 2026年のベルギーの案内では16〜19歳、参加費は0ユーロでした。ドイツ全体の受け入れ案内では16〜21歳と説明され、2027年の案内は18〜21歳です。日本からの条件は国ごとに違うので応募ガイドを見てください。

Q. 宿はどこでしたか?

A. キャンプ中はユースホステルの4〜6人部屋で、食事にはビーガン向けの選択肢もありました。キャンプのあとはホストファミリーの家で過ごしました。

Q. ことばはどうでしたか?

A. 共通語は英語でした。世界の同世代とゲームや創作の課題、文化交流に取り組む時間が多く、うまく話すより一緒に動くことが中心でした。

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応募の流れは、上で触れた応募ガイドにまとめています。ホスト宅での毎日は、ホストファミリーの案内も参考になります。

※掲載内容は変更される場合があります(2026年11月1日に確認)。